そんなわけで、ナツキから回ってきました鴻上です。
役者紹介の後半です。
じゃあ、僕を指名した高橋奈津季から紹介します。
故郷から東京に出てきて自活している若者らしく、
「お金がない!」と嘆いている回数が劇団一多いです。
で、背が高いです。173㎝か4㎝あります。
岡山出身で、ずっとダンスをしていました。
ものすごく男気があって、ともすれば、オヤジくさいです。
そのくせ、劇団一、乙女心を持っています。
ものすごく矛盾してます。
オヤジのくせして、いきなり恋する乙女の顔になります。
どっちかに統一して欲しいのですが、
それができないのが人間というものなのでしょう。
ものすごく綺麗に見える瞬間と、
ものすごく父親に見える瞬間があります。
不思議です。
続いて、杉浦一輝。時々、脳が空白になります。
幽体離脱もします。ものすごくいい奴です。
いつも、鼻が詰まっていて、酸素不足に苦しんでいます。
千葉出身。ずっと彼女を募集しています。
もうすぐ二十歳になります。
目力(めぢから)がないと、周りから言われて、
毎日、目力をつけようといろんなものをにらんでいます。
それで目力がつくと思っているのが、一輝です。
いい奴で素朴です。
三上陽永。青森出身。剣道三段。
なんと、中学と高校の英語と公民と社会の教員免許を持っています。
アイドルグループにも入っていました。
教育実習に行って、生徒たちの人気者になったと主張しています。
寄せ書きを見るとまんざら嘘ではないようです。
劇団一、いろんなことを無自覚に言います。
本読みの時にセリフをとちると、
「台本を持っているとダメなんだよな」と言い、
台本を放してセリフをとちると「本番じゃないとダメなんだよな」と言い、
本番にとちると、「今日は調子が悪い」と言います。
つまりはメゲません。
劇団の宴会部長。合宿と飲み会は、いつも仕切っています。
山崎雄介。劇団の中で一番、キャリアがある奴です。
で、一番、時間の感覚がありません。
オーディションの後、最初の顔合わせの時に、二時間ほど遅刻しました。
劇団員はみんな、「ああ、この劇団は終わった」と思いました。
稽古場では、掃除当番が決まっているのですが、
自分の順番が来ると、よく遅刻します。
それ以外の日は、わりと早く来ていたりします。
劇団一、背が高いです。
ダンスがだんだんと好きになっています。
とにかく、いろんな人に突っ込みます。
ものすごく楽しそうに突っ込みます。
でも自分が突っ込まれると、もろいです。
その落差が演劇的です。
渡辺芳博。筑波大学の大学院で、パフォーマンスを学び、
自分でも一人で、アバンギャルド・前衛的なパフォーマンスを続けていました。
サードステージのオーディションで、自分のパフーォマンスの作品集だけで、
演技経験がないのに三次オーディションまで通過。
残念ながら、演技経験がなかったため、それ以上、通過できず。
それでも、毎回、サードステージの芝居を見て、
鴻上となんとなく話しているうちに、
虚構の劇団のオーティションに応募して、
もじゃもじゃ頭にひげだらけのホームレスのような格好で
強引に三次オーティションを通過。
豪放な外見のわりにものすごく繊細。羊頭狗肉。
ソロパフォーマンスは、なんとなく面白い。熟女好き。
そんな計9名の奴らが出演します。
よろしかったら、『虚構の劇団』の旗揚げ公演を見に来てやって下さい。
あなたのお気に入りの俳優が見つかりますように。
『虚構の劇団』があなたのお気に入りの劇団になりますように。
んじゃ。