監視カメラが忘れたアリア 5

第4回公演/監視カメラが忘れたアリア 2010年1月13日

そんなわけで、綾乃から引き継ぎました、鴻上です。

いつもは、仲間外れのように、最後の最後に指名されるというより、もう鴻上さんしかいないからどうぞ、みたいな感じで書くのですが、だんだんと貫祿がついてきた綾乃に指名されました。
去年、「アルファベットのAから順番に、頭につく言葉をジェスチャーで現そう」というノンキなレッスンをした時のことです。これは、例えば、最初の人は、Aなので、「何かを食べて、歯茎を気にしている動き」なんてのを見ると、「Apple(りんご)!」と当てる、演劇のレッスンとクイズを兼ねたようなものです。二人目が、だらりと寝そべって、砂遊びなんてしてると、「Beach (浜辺)」!となるわけです。

で、十三番目、Mの時に、奈津季がいろいろと動いていたわけです。しばらく見ているうちに、ああ、「Movement(動き)」だなあと思っていたら、綾乃が自信満々に、「無邪気!」と叫びました。ずっと英語を当てているのに、いきなり日本語で言う感覚(本気で、です)なおかつ、Mだから、いちおう「無邪気」の「む」で、M にあわせていると思っている感覚(本気で、です)、僕は心底、感動しました。すごいです。

さて、写真は、引き続き、ダンスレッスン。客演の古河耕史さんは、前回公演『ハッシャバイ』を見に来てくれた後、高円寺のホルモン屋で一緒に飲み、その時「ダンスですか?僕、自信ありますよ」と言っていました。

この時は、まだ客演の話は決まってなかったのですが、今回、劇団員の山崎の役を考えた時、ホルモン屋での会話を思い出したわけです。
なので、期待していいと思いますよ。

てなわけで、次のブロクは、耕史さんを指名します。
まかせた。