稽古場日誌1「一挙公開!客演陣6人の素顔に、杉浦一輝が迫る!」

稽古場ブログ 虚構の旅団vol.3/「青春の門〜放浪篇〜」 2016年1月27日

稽古場日誌が始まりましたね。
千葉さん、鐘下さんの素顔を暴いた後は、私、杉浦一輝が、尊敬と少しばかりのご愛嬌で、客演陣6人の正体に迫ります。

まずは……

大沼百合子さん。

「しらこ」のように白い肌から、「らこさん」と呼ばれています。
元宝塚の男役で、「星邑礼緒」という名前で活躍されていました。
現在はNTTドコモのCMに、娘の旅立ちを見送るお母さん役で出演中。
「愛してるよ~♪」という曲の中、満面の笑顔で娘に手を振っています。
その反面、驚くほどのおっちょこちょいで、芝居中アクシデントが起こった時の彼女は、それはそれは想定外の表情、動きをし、その場にいる全員が笑っていいのか、どうなのか・・・。いや、笑っていいだろう。という空気にしてしまいます。
しかしそれも、らこさんの穏やかかつ潔い人間としての器がもたらす空気なのでしょう。
演出の千葉さんは、過去に夫婦役をやったことがある為か、千葉さんのなかなか失礼な言動が目立ちますが、それも笑って受け入れてる、大人の品を感じます。
今回の作品では、どんな大人の品を見せてくれるのか?

続いて……

佐々木岳史さん。(左)

三上陽永と同じ、青森出身。
とにかく優しい。大仏の佐々木岳史とでも言いましょうか。
大仏なのに、休憩中は座ることなく、筋トレに励んでいます。その姿はまさに、ケイン・コスギ。
居酒屋に行けば、ケイン・コスギからスナックのママに様変わり。鋭い洞察力で開いてるグラスは絶対に見逃さない。コケティッシュな言葉遣いと共にお酒を作り、大衆居酒屋の個室を場末のスナックに変えてしまう能力を持っています。
水の事をチェイサーと呼びます。
大仏、ケイン・コスギ、スナックのママ、たくさんの顔を持つ彼が、果たして今回はどんな顔をピックアップしてくるのか?

3人目は……

松田佳央理。(右)

僕と三上が主宰する、ぽこぽこクラブに何度か出演してもらってる、通称ぽこガール。
そして、今回脚本の鐘下辰男さん主宰のガジラワークショップの秘蔵っ子でもあります。
そして、森田ひかりと同い年。仲がいいのか、因縁の関係なのか、なんだかとってもいいライバルのように映ります。
スラッとした身長と、ハッキリした顔立ちで、一見、ジュリア・ロバーツかと疑いましたが、どうやら生粋の博多っ子。
いつも何かしら、艶やかなといいますか、なまめかしいといいますか、そんな声を出して稽古場を妙なピンクな空気に包みこみます。
今回の作品ではどんな声が聞こえるのか?

どんどん行こう!お次は……

磯部莉菜子ちゃん。

今回の現場では女子最年少。(男子最年少は熊谷魁人)
俳優ファミリーに生まれたサラブレッドです。
絶対音感を持っていて、今回の僕の歌唱指導の先生でもあります。
僕のカナヅチを持って、「お前の心を打ち砕いたろか!」とばかりにまっすぐに芝居に取り組む姿に、年上組も信頼を置いています。
若さゆえ、千葉さんにタメ口になったりしますが、なんだか許せてしまうキュートさを持つ半面、時たま見せる表情に色気も感じさせます。というか、ついでに言っちゃいますが、すげーいい匂いするんです。
今回はその若さと色気をどう融合して芝居にしていくのだろうか?

さあさあ、続きまして……

伊藤公一さん(右)

第一印象、怖い。でした。
いつか本気で殺されるかもしれないと思いましたが、一緒にいると、実はとっても芝居に対して熱くて優しい人。そして照れ屋さん。
照れ屋さんなので、カメラを向けると突然、ニヤけます。
「恥ずかしいから一人で写りたくない」と、隣りにいるらこさんを必死に巻き込んでの写真。そう、実はかわいい。
ただ、お芝居になると一変、その佇まいだけで狂気と悲しさを見ている側に感じさせます。
稽古中は自分の役だけでなく、他の人の芝居もずーっと鋭い目つきで見ているので、その集中力に、虚構の劇団員は脱帽です。
今回はどんな怖さを、悲しさを、照れを?見せてくれるのだろうか?

最後は……

小林夏子さん

通称、なっちゃん。
千葉イズムを継承してる女優さんと言ってもいいのではないだろうか。
千葉さんと何度も共演し、演出を受けてきてる女優さん。
出演作品が2本、ゆうばり映画祭にノミネートされるなど映像でも活躍中。
脚がね、すごく細いんですよ。聞くとどうやら家系みたいです。
お芝居に対してとても真面目で、千葉さんと役に対して話している姿をよく目撃します。
「お芝居したい!」なっちゃんの目から伝わってきます。
虚構の劇団を旗揚げから見てくださってて、お姉さん的な器で見てくれる反面、女性としての強さを感じさせる人です。
今回の芝居はどのような器と強さを見れるのだろうか?
「恥ずかしいから半分ね!」ということで、残念ながら半分だけ!
フルフェイスが気になる方はぜひ劇場へ!

長々と読んでいただき、ありがとうございます。
稽古も佳境!
6人に助けられながらも、さらにバチバチぶつかり合う日が続きそうです。