稽古場日誌6「始まります!!」

稽古場ブログ 虚構の旅団vol.3/「青春の門〜放浪篇〜」 2016年2月3日

2/1 くもり
日直 森田ひかり

新宿SPACE雑遊に、劇場入りしました^^
いつもこの小屋入りの日は、いよいよ本番だ!という緊張と不安でバクバクしながら衣装&楽屋づくりをする私。
…でも今日はなぜか、ものすごく冷静でした。
初日はどんなお芝居になるのかなぁ、と、お芝居することが楽しみで仕方ない。あまり経験したことのない、小屋入りの〝余裕〟を疑いつつ、開幕に向けて準備中です^^

今回の稽古、約1ヶ月半、実はいつもより長く感じました。
美月も書いていた12月のあの濃密な読み合わせ期間を思い出すと、すごく昔のことのように思います。
というのは、短い1ヶ月半のうちに自分がいろんな状態を経験したと思うからです。
◾︎稽古が始まってすぐに、千葉さんに衝撃的なアドバイスをもらい、なかなかどうしていいかわからず、「最近ひかりから紫のオーラが出ている」と言われた時期。
◾︎『怖がらないで100%で相手にぶつけてみな。もしかしたら倍で返ってくるかもよ。』という言葉を信じて、とにかくぶつかって挑戦した時期。
◾︎そして、ある程度の決め事の中で関係を深めていく時期。稽古をやっていて、とても気持ち悪くて疑問がたくさん生まれる。
◾︎疑問を解消しようと頑張っていたのに、その決め事がどんどん崩されてパニックになる時期。
昨日言ったことと違うじゃないか!という言葉は心に秘めつつ信じて、じゃあ自分はどうしたいか考えながら挑戦し始める。
この時はもう、毎日が楽しみで早く稽古がしたいと思っていました。
◾︎終盤、通し稽古を始めて、劇団白夜や正面衝突する劇中の人間関係にエネルギー奪われ、なぜか悶々と悩み始める時期…。
◾︎それでもこの熱い芝居を、心を閉ざさず諦めず、ぶつかっていきたいと持ち直す時期。

…人の目を見て戦うって、本当に疲れるんですね。
携帯電話やインターネットがあるこの時代、こんなにも人の目を見てぶつかり合う人ってなかなか少ないんじゃないかなぁと感じます。
なので今回、若い方にも大人にもこの熱い学生たちを見てもらって、
誰もが通った青春時代を思い出したり、今の生活と比べてみてほしいです。

私がこのいろんな状態を短い期間で旅できたのは、千葉さんの人柄と愛の言葉だと思います。
そして、劇団の先輩後輩や客演さんという壁をぶったぎって挑戦し合えるメンバーが揃ったこと。ひとりひとりが、エネルギー溢れています!
ぜひ、この新たな姿を観にいらしてください!
SPACE雑遊でお待ちしております。