第8回公演/イントレランスの祭

イントレランスの祭-25

第8回公演/イントレランスの祭 2012年10月25日

数日前、こんな空を見ました。

街を歩いていて、たくさんの人が空を見上げて撮っていました。
すごく綺麗な雲だなぁ!秋の空だなぁ!もうすぐ秋も終わりかぁ!
と、僕もすぐに撮ってツイッターに載せました。

すると、地震雲じゃなきゃいいな というツイートを見つけたのです。
(単純に秋の雲な気もするのですが)その〝地震雲〟という言葉の響きに引っかかりました。

家に帰って調べてみると、確かに地震雲のジャンルに近いような雲でした。
(秋の雲であってほしい)
なるほど。

知識を知る前と後では印象が全く変わる。

なぜこんな話をしてるのかというと、
ひとつの言葉や物事をどうイメージするかで、感情は大きく変わるし、
知識を取り入れるだけで、イメージや説得力が増すのだと、
稽古の風景を見ながらやりながら実感しているのです。

良くも悪くもイメージ次第で、相手への影響が大きく変わる。

この空のように、

綺麗だ、と思っていたものが ある知識を知った途端に、怖く見えたように。
(いや秋の雲だろうな)

これは休みの日に池袋を歩いていた時に撮った写真です。
太陽がビルの間から差し込んで、街を歩く人たちを包みこむような風景でした。
ただ、想像の仕様によってはこうも考えられるのです。

もしも例えば、宇宙人がこの地球に来たとする。

UFOと呼ばれる得体のしれない光に包まれたモノが、突然空からやって来る。
未知なる恐怖に逃げ惑うのか、あの光はなんだ!と家族に電話をするのか、
もしかしたら僕は「ああ、綺麗だな」と立ち止まってしまうかもしれない。

地球の危機なのか、新しい始まりなのか分からないこの瞬間は、
こんな風景だったのかもしれないなと写真を撮りながら思ったのです。

「イントレランスの祭」本番まであと5日。

衣装付き通しもやりーの、さらに色が付いてきました。

妄想大好き!小沢道成でした。


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