ハッシャ・バイ 16

第3回公演/ハッシャ・バイ 2009年7月29日

さてさて本番まであと10日程になってきたでしょうか。
稽古場も佳境を迎えております。
本日の稽古場レポを担当します。
渡辺です。

稽古場ブログとはいえ、なかなか稽古中に写真って撮れないもんですね。
稽古中にシャッター音を響かせられる雰囲気ないっすもん。

ってなことで、結局、稽古後の呑気な写真ばっかりなってしまう。
そんな今日この頃ですが、何と今日はありがたいことにガチンコの
稽古風景画像を入手することに成功!

男・山崎が鏡の前で決意を固めているようです。

鏡をズラッと並べているその横にはダンス振付・安達先生の姿あり。
まさかまさかダンスソロのパートがあったりするのか!?山崎さん!!

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身体もデカイが、パッションもデカイ。

そんな山崎が遂に本気でダンステクニックを得ようとしてきた。
180センチの長身・山崎は「舞台のセンターで踊るってことの意味を教えてやる」とのこと。

なるほど。

稽古場の片隅にいた女優陣、大久保・小野川(50音順)にパッションとテクニックの
融合について尋ねてみる。

「やっぱりパッションだけじゃ野獣みたいで何かねぇ」
「でもテクニックだけってのも機械的で物足りないわよねぇ」
と、ちょっとしたピンクトークを言うワケでもなく。
淡々とお互いの役の擦り合わせ。

近くで着替えていた小沢に「パッションとテクニックの融合とは?」と聞いたところ、
「それは愛…」と言うワケでもなく。
「いま撮った写真、消しなさい…」と言われる始末。
(小沢・着替え画像削除)

私は、「パッションとテクニックの融合」が生み出すモノの答えを知るべく、
稽古場を飛び出す。

そこにいたのはヤンキーばりのリーゼントが!!
違う。

どこか物寂しげな、センターで踊るってことの出来なかった男たちの姿、
三上・杉浦(年の割りにアホな順)。

「パッションとテクニックの融合とは?」と聞いたところ、
「このヘア~スタイルこそ今世紀最大のお洒落!」
「これぞブーツカットです…」
と、上手いことを言うワケでもなく。

「ぱっつんTバックは有効です…」とトンチンカンな事を言われる始末。

なるほど。

さて、たいした収穫もないまま、再び稽古場へ…。

山崎、ひたすら踊り続ける。
かなりマジで踊ってる。
おいおい!
ギャル、高橋・大杉(背の高い順)が見てるぜ!

ふと私の故郷の商店街を思い出す。
ショウウィンドーを姿見として、踊りまくる男子生徒に、
女子生徒が群がっている光景にそっくりだ。

やっぱ踊れるってカッコいいんだなぁ。
そんな羨ましい状況にいる山崎に「まった!!」をかけるのがコイツら…。

悲しい男の性。
「目立つ事には黙っておけない」
そんなオトコのサガ。

黙々と安達先生の教えを受けている山崎の邪魔をしているのではなく
「ただ目立ちたかった、ただ女子にモテたかった」
そんな、ささやかなオトコのサガ。

こんな状況になれば、俄然、山崎も


集中力切れる…。


偉い人、ご立腹。


反省…。


励まされながら、また頑張る。

安達先生曰く「やっぱりでかい人がスキルアップすると、ユニゾンのレベルも全体的にスキルアップして見える」そうな。
なるほど。


何だかこの写真にちょっぴり素敵な印象を受ける。

笑顔の未来を私たちに…。
パッションとテクニックの融合の答えは「ハッシャ・バイ」で出します。
是非ご期待あれ…。


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