「虚構の劇団」旗揚げ公演 『グローブ・ジャングル』

彼らは、また旅に出る。
人々が語り伝えた物語を、次の誰かに受け渡すために。
突然現れて、風のように語り、そして、去る。
~グローブ・ジャングルとは、公園にある丸い形をしたジャングルジム。
骨組みだけの地球を表すこの遊具は日本人が発明した。
公園で、今日もぐるぐると複雑な地球は回されることを待っている。~
(ごあいさつ)
そんなわけで、とうとう旗揚げの季節がやってきました。
稽古を続けながら、しみじみと、「ああ、僕は若い俳優が育つのを見るのが好きなんだな」と思っています。
それから、「ああ、やっぱり今を描く作品を書きたいんだな」とも思っています。
旗揚げ準備公演に続いての新作です。
こんなに短い時間で新作を書いたのは、ものすごく久し振りです。
まるで第三舞台の旗揚げからしばらくの感覚です。
前回の新作『監視カメラが忘れたアリア』では、まさに監視カメラに焦点を当てました。
今回は、二つ。
ひとつは、ネットという巨人にフォーカスを。
善意と悪意が実体化して、人間がどこまで最低になれるかの実験を続けているのネットですが、
それでも、ここではないどこかで、あなたではない誰かと出会う可能性を秘めているのだと思います。
もうひとつの焦点は、ロンドンです。
ロンドンで日本を感じ、ロンドンで日本の民話を感じ、
ロンドンで幽霊を見ることのできる女性が人探しをします。そんな話です。
よろしければ、旗揚げの目撃者になっていただければ幸いです。
ここから、きっと日本の演劇の未来が始まるんだ! なんていうものすごい意気込みで上演します。
それでは、劇場で。んじゃ。
鴻上尚史
〈公演概要〉
作・演出:鴻上尚史
出演:大久保綾乃、小沢道成、小名木美里、小野川晶、杉浦一輝、 高橋奈津季、三上陽永、山崎雄介、渡辺芳博
⇒稽古場日記『グローブ・ジャングルの歩き方』は、コチラ
公演日程:2008年5月10日(土)→5月25日(日)
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14:00 |
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19:30 |
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会場:シアターグリーン BIG TREE THEATER
『虚構の劇団』旗揚げにむかって、スタジオ生が一人芝居を発表します。
脚本・演出、もちろん出演も、すべて役者ひとりで行います。
与えられた時間は、ひとり20分。7人の役者による、7つのストーリー。
あなたが気になるストーリーを、見つけに来てください。
■公演日時:
2008年2月23日(土)13:00(桜組・梅組)/17:00(梅組・桜組)
2008年2月24日(日)13:00(梅組・桜組)/17:00(桜組・梅組)
※出演者が桜・梅の2組に分かれ、休憩を挟んで上演いたします。
(公演毎に、2組の上演順が異なります。)
※ 上演時間は、約150分を予定しております。(幕間休憩15分)
※ 受付開始・開場は、開演の30分前となります。
※ 当日券の受付は、開演の30分前から開始いたします。
(なお、当日券の場合、客席へのご入場は開演10分前からとなります。)
■出演:
桜組:小名木美里、三上陽永、小野川晶、小沢道成
梅組:杉浦一輝、高橋奈津季、山﨑雄介
■監修:鴻上尚史
■会場:「SPACE 雑遊」
(都営新宿線・東京メトロ丸の内線「新宿三丁目」駅C5出口目の前)
新宿区新宿3-8-8新宿OTビルB1F
TEL:090-8846-5379 http://www.chirinbou.com/
虚構の劇団旗揚げ準備公演「監視カメラが忘れたアリア」、無事に千秋楽を迎えることができました。
ご来場いただきましたお客様、本当にありがとうございました!
次回公演は、2008年5月に池袋シアターグリーンBIG TREE THEATERにて旗揚げ公演を行います。
また、2008年2月下旬に劇団スタジオ生による「一人芝居プロジェクト‘08」も行う予定です。
詳細決定次第、虚構の劇団HPでお知らせいたします。
さて、いよいよ今月29日に始まります『監視カメラが忘れたアリア』。
稽古もいよいよ本格的になってまいりました。
そこで、出演者が“監視カメラ”となって、稽古場の様子を皆さまにご報告いたします。
1周目は、毎回一人の出演者をターゲットにした”目撃”情報をお届けしました。
2周目は、本公演を「カタチづくるもの」をテーマに、稽古場の状況やら出演者の近況やらをお伝えしていきます。
それでは、スタートです。
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そんなわけで、『虚構の劇団』のいよいよ、旗揚げ準備公演です!
「旗揚げ準備公演」ってのは、何かというと、旗揚げを準備する公演です。
そのまんま、です。わはははは。
2年間、三度にわたるオーディションで、なかなか、面白い若者たちが集まりました。
ここから、どんな集団になっていくのか。僕にも、もちろん、集まった若者にも分かりません。
ただ、実践、あるのみです。
作品も、一応、新作です。
新作ですが、書いてみて、演じられそうもなければ、変えます。
それも、やってみないと分かりません。
分からないことばっかりですが、やる気と冒険心だけははっきりとあります。
もしよろしければ、そんな冒険の旅立ちの目撃者兼立会人になっていただけると幸いです。
(鴻上尚史)
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