『天使は瞳を閉じて』の公演の最中ですが、じつは、『アンダー・ザ・ロウズ』の戯曲が発売になりました。鴻上です。
ありがたいことに、僕が『虚構の劇団』に書いた新作は、すべて、今の所、活字になっています。
去年、上演した『エゴ・サーチ』は、さっそく九州の某大学の劇団が、『リアリティ・ショウ』は、東北の某大学の劇団がやってくれました。
他にも、作品名で検索すると、日本全国あちゃこちゃで、『虚構の劇団』の戯曲が上演されています。
ありがたいことです。
第三舞台の作品は、今でも上演してくれていますが、言葉を今に直す必要があります。
ですが、『虚構の劇団』に書いたものは、そのまま、上演できると思っています。
最初の三作を集めたものは小学館さんから、次の二作は白水社さんから出ています。
と書きながら、『天使は瞳を閉じて』は、もう24年も前に書いた作品なのに、時代的にあんまり直す所がないようです。
一章というプロローグは、時代と共に変わるのですが、二章、天使が出てきてからは、ほとんど同じ構図です。
自分でも驚きます。
親が見て昔を思い出し、子供が一緒に見て驚く、なんてことが劇場で起こっています。
時間の流れですなあ。
また、『天使は瞳を閉じて』が上演できている幸せをかみしめています。
そんなわけで、劇場で。