「ホーボーズ・ソング」22

第11回公演/ホーボーズ・ソング 虚構の稽古場Blog 2015年8月16日

夏も黄昏。ひぐらしの鳴き声が聞こえてきそうな今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
どうも。切なさで胸いっぱいの研修生、梅津です。

今年の夏は日中のほとんどを稽古場で過ごしているせいか、気温(or滴り落ちる汗)以外に季節を実感する術がありませんでした。
御飯を買いに外に出ると、遠くに聞こえる蝉の声に「ああ、そういえば」と思い出す始末で、さながら精神と時の部屋にいるようです。
今朝、外に出るとあまりにも空が青く澄み渡っていたので思わず写真を撮ってしまいました。

こうしてぼんやりと空を見上げていると、ようやく夏に追いつくことが出来た様な気がします。
手前の一時停止の標識はどこかで聞いた「一瞬が永遠になる」というフレーズを思い起こさせ、リモコンか何かがあれば、夏を実感しているこの瞬間をポチッと一時停止しておきたい様な。
でも、夏が鮮烈な思い出として僕たちの記憶に焼き付くのは、活発だった生き物達が徐々にそのなりを潜め、やがて迎える秋、そして冬に向かって静謐さを増していくという盛者必衰の理の中に、命あるものとして生まれたが故の儚さを見出すからかもしれませんね。ああ、無常。

というわけで、稽古後はもんじゃと焼き鳥をつつきに行きました。

皆で行くもんじゃは格別です!
何と言っても、作って楽しい、食べて美味しいというエンターテインメント性の高さ!
さらに何を混ぜ込むかという点で創作意欲を刺激するその拡張性の高さ!
よし。僕も、もんじゃの様な役者を目指そう。