天使は瞳を閉じて 17

第7回公演/天使は瞳を閉じて 2011年7月31日

微妙に晴れ間が覗く瞬間に洗濯物を干せば良かったと恨めしく思い、雨がパラついてきた瞬間に、オラは間違ってなかったと誇らしげに思う今日この頃。
ども~、お天道様に一喜一憂ふりまわされている下々の民の渡辺です。

さぁさぁ、本日いよいよ小屋入りで、早速『場当たり』です。
これは照明・音響のきっかけの確認、俳優の立ち位置、道具を含む出ハケなどを確認するもの。
あいにくの空模様で「いざ小屋入り!」という気持ちに反して、ちょっぴり残念です。
日差しが暑いと滅入ってしまいますが、雨が降るとそれはそれで文句を垂れるのも下々の民。
こんな夏の天気にはフと『雨にも負けず』がよぎります。
今日のブログはこれを強引にもじって『場当たり』の情景を起こしたいと思っています。

汗にも負けず、スモークにも負けず
早着替えにも、照明の暑さにも負けぬ、
丈夫な体をもち
私語はなく、決して慌てず、
いつも静かに待機している
一日に昼夕のお弁当と、コーヒーと、
少しのお菓子を食べ
あらゆることを、
自分の都合だけで動かずに
よく見聞きし、分かり、
そして忘れず
舞台の上手のソデ幕の裏の、
小さな暗がりのスペースにいて
舞台上にきっかけの台詞があれば、
行って良きトコロに立ち
舞台面に高価なステージマイクがあれば、
行ってその値段を確認し
途中で暗転の時があれば、
落ち着いて、怖がらなくてもいいと自分に言い
舞台奥に繊細な幕があれば、
行ってその揺らぎを確認し
早着替えの時は肝を冷やし、
転換の時は足音を立てずに全力で走り
演出家に、もっとスピーディーにと言われ
褒められもせず、苦にもされず
そういう場当たりを、私はやりたい

ん~ちょっと無理がありました。
とにかく着実に素敵な舞台になっている事は間違いなし。
この扉の向こうでお待ちしております。