天使は瞳を閉じて 19

第7回公演/天使は瞳を閉じて 2011年8月3日

どうやら夏の高校野球、全国49代表が出揃ったようですね。
一戦一戦に全身全霊、魂をかけて闘う姿、見ていて本当に心を鷲掴みにされます。

光る汗。高校野球の汗は出れば出るほど魅力的。
では僕らが舞台上でかく汗は……、うむ……、洗濯が大変だ。
好感と不快感の狭間で揺れ動く汗。それもまた人間らしく素敵じゃないか!

去年にも増して、新陳代謝が良くなってきている杉浦です。

今日はゲネプロ。いわゆる、最初から最後までのノンストップのリハーサルをやりました。

今回は劇団史上最多の衣装数ですので、それなりに早替えもあって、みんな楽屋のあっちこっちで着替えております。

楽屋で、「もはや運動会!」という単語がチラホラ聞こえてきました。
いえいえ、これは運動会ではありません。お芝居の醍醐味です…………と言いたいところですが、楽屋の様子だけをクローズアップすれば、そこは確かに運動会のグランドに見えました。

でも不思議なもので、早着替えのドキドキワクワクが、芝居のドキドキワクワクとリンクして、だんだんテンション上がってくるんですね。
一人で着替えてる時、ふいに鏡を見ると、ニヤけている自分の顔に遭遇することが多々あります。

そんな時、無性に恥ずかしくなり、「変態」という言葉が脳ミソをかすめるのです。

そんなドラマチックな楽屋の様子を黙って瞬きもせずに見つめている、達磨さん。

衣装の森川さんが楽屋に持ち込んだものです。

「この達磨さんは何なの?」
と問いかけたら、

「希望」

とだけ返ってきました。

明日は初日。
希望とは何なのか、一緒に見つけにいきましょう。