「天使は瞳を閉じて」14

★第12回公演/天使は瞳を閉じて 虚構の稽古場Blog 2016年7月13日

小沢道成です。

 

きょう、一番の要になるんじゃないかと思っているシーンの稽古をしました。
この日がいつ来るんだろういつ来るんだろうと毎日どきどきしてたんですが、ついに今日やりました。
制作の倉田さんもこの虚構版初演を観ているので、このシーンになるとスッと飛んで来て、稽古をじっと見ているのでした。

おそらくなんだけど、このシーンに流れるものは誰もが持っている感情なんだろうな。
そう思うと結局はみんな一緒じゃないかと思えるわけです。
生まれ育った環境も、顔も、性格も、考え方も違う別々の人間が、こうやってひとつの場所に集まって、ある時間を過ごしている。
例え争っている人同士でも、流れている根本にあるものは変わらないんじゃないかと思うわけです。
この作品の持つパワーみたいなものを、おそろしく感じた。
僕たちが約3週間後の本番に向けてつくりあげても、何百人、何千人と見てくれるお客さんの分だけ感じるものが絶対に違うのだと。
それぞれの生きてきた人生みたいなものが、この演劇を見てると、自然に沸き起こってくるんですよね。

そして、何度も再演される演劇は観客としてよく観にいったりするのですが、それを観る度に僕は、僕の人生を確かめるために観にいってるような気もするわけです。
きょうのこの稽古で、確かなものが見えてきました。

これは、面白い。

『天使は瞳を閉じて』は、ある街に住む人たちの話です。
登場人物は天使を含めて10人だけど、驚くスピードでぐわんぐわんと感情が動きまくっています。
稽古はラスト30ページといったところ。
ここから、ここからが、もっともっと加速していきます。さあ、どうなるか。

 

劇団員の陽永とひかり、

 

 

 

 

 

 

 

べーちゃんと美月、

 

 

 

 

 

 

 

一輝とちくわ。

 

 

 

 

 

 

 

小沢道成

 

 


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